「じっくりと観察してみました」
バンコク郊外の大学でテキスタイル講師として暮らした体験記。 色落ちする靴のクレームに対して「黒い靴下をはきなさい」と言った売り場責任者、 王室を慕いつつも王女に「眠りブタ」というあだ名をつける人々、 暑い国にもかかわらずバンコクOLが綿ではなく化繊の服を着る理由等、 個人的な経験を通して著者なりのタイ人観を語る。 図らずもソープランドの客になってしまった著者が、 店や個室の様子、体験したサービス内容を語っている章は興味深い。1986年から89年までの滞在記なので物価等は参考にならないが 旅行者や駐在員には見えにくいタイの暮らしを紹介している。 多数記載されているイラストも十分楽しめるものとなっている。
めこん
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