熱湯経営―「大組織病」に勝つ (文春新書 586) (文春新書 586)



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熱湯経営―「大組織病」に勝つ (文春新書 586) (文春新書 586)
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経営の本質は情熱なのだ

 大和ハウス会長の樋口武雄氏の半生の自叙伝である。
冒頭から読み出してすぐに、著者の仕事にかける人並み
ならないパワーに圧倒される。戦後に大和ハウスを一代
で興した石橋信夫オーナーから、大和ハウスのお荷物で
あった累積赤字、売上げの2倍の有利子負債を抱えた関
連会社の建て直しを命じられる場面から始まる。そして
最初には知らされなかった連帯保証をめぐる騒動でさら
なるピンチにさらされる、それをオーナーに訴えてもそ
れはお前の仕事だと一蹴される、その後体をはって関連
会社の建て直しに成功する・・・。
 
 大和ハウスに30代で入社した著者は、石橋オーナー
から見込まれて、様々な困難なテストを受けさせられそ
れをクリアしていったのである。ほんとうに血反吐を吐
きながら仕事にかけたという半生である。オーナーは早
くから著者に目をつけ、いつかこいつを社長にしようと
思っていたのであろう。著者はそのテストに合格し、本
社の社長として呼び戻され、さらに大和ハウスを発展さ
せる。そしてバブルの付けの高額の特損処理を機に、社
長を降りて会長となる。このような超牽引型のリーダー
によって今日の大和ハウスがあるのである。本文中に何
度かでてくるのであるが、会社の経営を熱湯経営(実力
主義、働くものに光を当てる経営というような意味で使
われている)にしたら、社風が変わり、業績もあがった
というのである。このあたりはぜひ本書をよんでその迫
力に触れてほしい。

 著者を育てた石橋オーナーは、さらに大物に描かれて
いる。著者が人生の師と仰ぐ人であり、背中で著者に帝
王学を授けた人である。最後は病床から筆者にあれこれ
と会社の経営方針に指図をしており、著者はこれに必死
で答えて行っている。超々大物の師にして超大物の著者
があるのである。二人が仕事にかける意気込みにはすさ
まじいものがある。

 個々人の人権が尊重され、多様な生き方が認められる
現在では、このようなモーレツな人たちはもう絶滅の危
機に瀕する希少動物(失礼)であるように思う。反面、
経営の本質はたぎるような情熱が根底にないと成り立た
ないのだという思いも強くした。やわな私にはとてもマ
ネできるような生き方ではないけれど、元気がもらえる
本である。願わくは著者が残した大和ハウス経営のDNAが
どのように受け継がれていくのか、何年かたった後に続
編が読みたいものである。
気合が入ります

 大和ハウスの社長さんが、熱く、熱く仕事を語った本です。
社長さんの半生、どのように不振の支店や大赤字の会社を建て直したか、
社長さんの師匠にあたる方々から、経営者として、どのような薫陶を受けたか
が中心に描かれています。

リーダシップ、部下の指導、企業改革、日々の仕事のやり方、など参考になること多々です。
また、高度な経営理論ではなく、日常の仕事からの改革が中心となっていて、
実践的である印象です。

 熱く、熱く仕事に取り組む様子が、熱気となって伝わってきます。
読むと気合の入る本でした。

 読みやすさも手伝って、一気に読みきれる本です。
トップに立って欲しい方だが、直属の上司だと困るかな...

本書は元大和ハウス社長の樋口氏の経営論でもあり、自伝でもある。題名の「熱湯経営」は勿論「ぬるま湯経営」の反語である。社会保険庁、「白い恋人」、「赤福」とこうも「ぬるま湯」経営を立て続けに見せ付けられては、本書の内容の清廉さが際立つ。

物語は、著者がいきなり赤字関連会社の社長に左遷させられる所から始まる。普通はクサル所だが、氏は冷静に判断し、縁故採用者を切ったり、若手の有望株を抜擢する等勇断を振るう。赤字なのに採用人数を増やしたり、従来の商慣行を改め意志決定の加速化を図る。全て「ぬるま湯」体質を脱却するためである。7年で復配を果たした樋口氏は親会社から社長として呼び戻される。そこには大和ハウスのオーナー社長石橋氏と樋口氏の固い絆があったのだ。樋口氏は石橋氏を「父」と呼ぶ。それほどの薫陶を受けたのだ。石橋氏が樋口氏を関連会社の社長に左遷したのは、ファイナル・テストだったのだと言う。この辺は、浪花節めいていて、チョット腰が引ける。樋口氏は大和ハウスに戻ってからも、自ら筆頭に立ち、信賞必罰で赤字脱却に成功する。樋口氏のモットーは「うそはつくな、ごまかすな」だそうである。冒頭の組織、会社に聞かせたい。

正直、樋口氏のような方が直属の上司だったら、毎日緊張の連続で息が続かない気がするが、トップとして組織を預かるには相応しい方だと思った。「ぬるま湯」経営が横行する現在、一服の清涼剤となる本。
心があつくなる本です

本社専務から、瀕死のグループ会社(大和団地)へ出て、再生し、本社社長、会長となり、大和ハウス工業株式会社を業界トップへ導いた、樋口 武男の経営論です。

そして、大和ハウス工業の創業者の石橋信夫の哲学もたくさん書かれています。

大組織病脱出した実績が書かれており、組織改革のヒントがつかめる本です。

本当に組織を改革しようとすれば、トップ自らが先頭に立ち実践することが必要であると本書を読み再認識しました。

本書を読むと、昔の経営だと感じる方もいるかと思いますが、業界トップにつくという実績を残しています。

経営の根本はいくら時代が変わったといえ同じだとおもいます。

そして亡くなるまで、組織を経営し、後継者を育てたあげた石橋信夫とその後継者である樋口武男の“同行二人”日々には感動しました。

本書で徐所に明かされていく、後継者育成のエピソード、そして後継者として育ったお2人には脱帽の思いです。


熱湯経営なんて・・・

副題の”「大組織病」に勝つ”にひかれて手に取り、一気に読みました。
なにより、創業者石橋信夫との師弟のやりとりには感涙とどまらず、
人生の奇縁に喝采を送ります。
早速、石橋氏の本を全て読むことにしました。
だだ、その熱湯経営には、どこか古臭く説教くさい感じ?がします。
トップの熱い心は、それをうけとめた部下とのチームワークがあってのこと、
熱い想いを受けとめた部下たちの大和ハウス経営が読みたいです。



文藝春秋
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